タクシー運転手ってきつい?福岡の現役タクドラが語るホンネ⑤【健康編】

タクドラの小ネタ

こんにちは、塩っペです!

タクシー運転手ってきつい?シリーズ最終章。今回は仕事を続けていく上で一番大事な【健康編】です。

タクシー運転手は運動不足や睡眠リズムの乱れなど健康面のリスクが多い仕事です。しかし、正しい対策を取れば十分に長く続けることもできます。実際に4年間働いて感じた健康リスクを身体面・精神面に分けて紹介します。

身体面でのリスク

まずは想像がつきやすい身体面から。タクシー運転手4年目にして僕がひしひしと感じているものがたくさんありました。

① 運動不足

言わずもがな、長時間運転する仕事です。勤務時間のほとんどを座って過ごすため、筋力が低下します。

筋力が低下すると体内でのエネルギー消費や新陳代謝が行われにくくなります。だけど実感しにくいんですよね、筋肉が落ちたって。日常的に運動する人でもなければあまり気づきません。

実感がない、というか気にもしていないもんだからいつも通りの食事を続けてしまいます。昼はマック、夜は吉野家で牛丼!みたいな。そしたら体重が増えること増えること。

ちなみに僕、今の妻と付き合う前は体重が68kgで身長は183cm。鶏ガラかゴボウが歩きよるって言われるくらい細くて、一度だけ某商業施設のインスタにモデルとして登場したこともあるくらいでした。

妻との同棲期間に幸せ太りして75kgくらいになったころに前職を辞め、タクシー運転手になりました。

そして前々回の健康診断では83kg。久しぶりに会った友人に「どっかの役員みたいな貫禄が出たね」って言われる始末です。その次の健康診断で80kg、ウエストは▲3cmになったものの、あの頃とのギャップが…。

そして動かないから体力も落ちます。

自転車や徒歩で通勤する、休日に運動する習慣をつける、バランスの取れた食事を心がける等々は、人並み以上に気にする必要があります。

② 腰痛と肩こり

ずっと座りっぱなし、ずっとハンドルを持ったままの姿勢からくる腰痛と肩こりはもはや職業病レベル。

長時間座りっぱなしなのもさることながら、乗り降りの繰り返しや重い荷物の積み下ろしで蓄積したダメージがちょっとずつ痛みとなって現れます。特に数年間働いて、足腰の筋力が低下したら一気にやってきます。

空車の信号停車中に軽く腕と肩を伸ばしたり、こまめに車を停めて足腰の運動を取り入れましょう。僕の乗務中であれば、1時間に1度は必ず車を停めて、膝の屈伸、太もも伸ばし、腕と肩のストレッチをしています。

人に見られると若干の恥ずかしさがあったりもしますが、痛みを防止するほうが大事です。

③ 睡眠障害

タクシー運転手ってきつい?福岡の現役タクドラが語るホンネ③【隔日勤務編】
隔日勤務は1回の勤務で約20時間拘束されるため、仕事の日はほぼ仕事だけで終わります。明け休みも実際は疲労回復や睡眠に充てることが多く、慣れるまでは生活リズムの維持に苦労することもあります。それでも昼夜両方の街を見られる面白さや、時間の使い方次第で自由時間を確保しやすいなど、隔日勤務ならではの魅力もある勤務形態です。

シリーズ第3弾でも触れましたが、特に隔日勤務の場合は身体がそのリズムに慣れるまでは睡眠での悩みが続きます。

明け休みで寝すぎることで夜に眠れなくなり、睡眠不足で運転したり休んでしまったり。睡眠不足が安定せずに悪循環に陥ることがあります。

こればかりは慣れるしかありませんが、明け休みで寝すぎないのが解決策のひとつです。少し寝足りなくても頑張って起きて夜に備えることできちんと眠れるようになり、少しずつ身体が慣れていくことと思います。

④ 生活習慣病

運動不足のほか、仕事中は外食が多くなり、夜食を食べることも増えたうえで不規則な生活となれば、高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病がぐっと上がります。

特に乗務中の食事は要注意ですよね。ラーメン、牛丼、定食、コンビニ飯って味付けも濃いものが多いし、どうしても肉と揚げ物中心によります。最近は意識して避けるようにしていますが、以前は連日牛丼屋なんてこともよくやっていました。

夜勤があると半年に一度健康診断を受けるのですが、タクドラになってから少しだけ高血圧寄りになりました。所見欄に書かれるレベルに達していないのは、休憩中に歩いたり食事に気を付けたり、あとは妻も僕も薄味派だからでしょうか。

まずは健康診断の結果を見て、どんな対策をしなくてはならないかを見極めるところからスタートしましょう。

⑤ トイレ我慢問題と尿路結石

タクシー運転手にとってトイレ問題は毎日戦うこととなるほど隣り合わせです。

「あと1本乗せたら」と走っていたら長距離客を乗せて我慢したり、トイレ休憩に行こうとしたときに限って普段いないような場所で拾われたり、そもそも駐車場のあるトイレが少ないエリアだったりと、我慢しなければならない要素がたくさんあります。

そして膀胱炎や尿路結石になるんです。

じゃあトイレに行かなくていいようにと水を飲む量を減らすと、尿路結石のリスクがもっと上がります。飲んでトイレに行く回数が増えるか、飲まなくて尿路結石になるかというジレンマです。

以前、尿路結石の苦しみについて車内で力説してくれたお客さんがいました。

あれは人間が感じる痛みの中でも絶望レベルで痛いとのことで、まさに地獄の苦しみだそうです。あの苦しみを知らないまま生涯を終えてほしいからと教えてくれた対策がこちら。

・水分補給は年中こまめに

・トイレを我慢しない

・シュウ酸を含む食品(特にコーヒーと紅茶)は避ける

まとめると「色の薄いおしっこをこまめに出してれば結石はできにくい!」ということだそうです。

そして特に念押しされたのが「コーヒー飲むならミルクを入れて!」でした。ブラックコーヒーは微量のシュウ酸を含むため、飲み過ぎには要注意。ミルクを加える事でカルシウムが腸内でシュウ酸と結合して排出されるため、体内への吸収を防ぐことができるそうです。

お仕事中によくブラックコーヒーを飲むという方、あと1本と粘ってトイレを我慢しちゃう方、どうぞお気を付けください。

精神面でのリスク

健康リスクというと身体面を取り上げられがちですが、精神面にもタクシー運転手ならではリスクがあります。

① 孤独感

タクシー運転手は基本的に個人プレーの仕事です。一人でできる仕事だから気楽でいいという反面、話し相手がおらず孤独を感じることもあります。

一般的な会社員であれば同じ部署の同僚や先輩、上司と話しながら仕事を進めていきますが、タクシー運転手は営業中ずっと一人。出勤や退勤の時も、時間が誰とも重ならなければ運行管理者以外誰とも話さない事もあります。

長距離があった、トラブルに見舞われた、お客さんに褒められた、叱られたなど話したいことがあったとしても、話す相手がいないとなれば孤独感は相当です。

社内の誰か、社外であっても話せる相手がいるだけで心強いものです。

② クレーム・カスハラ

接客や正確な経路選択である程度防ぐことはできるとはいえ、避けては通れません。

道を間違えてしまったり、遠回りだったり、お客さんが思う正解ルートではなかったり、接客の態度が悪いなど、なにがきっかけでクレームに発展するかわかりません。中には「そんなことで?」というほどに理不尽なこともあります。

そしてタクシー車内の場合、自分自身ですべての対応をしなくてはなりません。味方はいないんです。

対策としては、クレームの芽は事前に摘んでしまうつもりで「接客と確認が最大の防御」という姿勢で乗務に臨むこと。そして少しでも自分がイライラしているときは休憩しないこと。この2つだと思っています。

経路間違いなどクレームになるようなことも、気持ちのいい接客をしていれば「まぁたまにはこういうこともあるよね」と許してもらえたり、気にもされないことが多いです。

まとめ!

今回はタクシーのきつさの中でも健康面を取り上げました。長く続けていきたいと思えば思うほど、ここはしっかりと考えていかなければならない点だと思います。

身体が何よりの資本ですからね。せっかく売上が安定するようになっても、身体が持たないならもったいないです。

適度な運動、バランスの取れた食事、そして睡眠。それが一番大事です。

さてこの「タクシー運転手ってきつい?」シリーズは今回でおしまいです。次回は「乗り物酔いしにくい運転とは?現役タクシー運転手が意識していること」と題して、僕が乗務中に気を付けている運転操作について紹介していきます。7/29公開です!

お楽しみに!今日は以上です(`・ω・´)ゞ

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