こんにちは、タクドラブロガーの塩っペです。
早いもので乗務を開始してまるっと1年が経過しました。福岡市内の走り方、お客さんとの接し方などにも結構慣れてきたと思う今日この頃です。
今回はそんな1年を振り返りつつ、僕の周りで頻発している現象をあるある形式で書いていこうと思います。
休憩しようとするとお客さんが現れる
僕、お腹弱いんですよ。
冬が来たら特になんですけど、「あ、やばい」っていう瞬間があるんですね。だからコンビニとかスーパーに慌てて駐車するなんてのは日常茶飯事なんです。
一発目からこんな話ですみません。
で、やっとコンビニにたどり着けた~よかった~、トイレ空いとるかな~とか思いながらウインカー出すんです。
オレンジ色の某アプリ「リンリン♪(もう少しならいけるよね?)」
青色の某アプリ「シャララン♪(え、トイレなんか行かせねえよ?)」
お前らさっきまで静かやったやんか。なんで人が切羽詰まってるときに限って出てくるんや。待ってくれ待ってくれ。それどころじゃない。事態は一刻を争うんや。他を当たってくれ。
そう思いつつ通知を無視してコンビニへ。申し訳程度にお茶とか飴とか買って出てきて、さあ行くぞってアプリの受付をリスタート。
アプリ「「シーーン…」」
壊れたかと疑うほどに鳴らないアプリ。「お前になんか頼まねえから!」とでも言いたげに。
ごめんって…お腹痛かったんやもん…。
トイレ休憩だけじゃなく、食事休憩しようとすると現れるお客さん、ちょっと体伸ばそうと止まったら現れるお客さん、昼寝しようと思ったら現れるお客さん…。
もはや「休憩しよう」がお客さんを呼ぶ呪文なんじゃないかとさえ思います。
自分以外は実車で心が折れそうになる
夕方のピークタイム、繁華街に出ればアプリ受付をせずともお客さんがいるだろうと踏んで待つこと20分。前を走る空車は実車になった。次は僕の番。
僕の番…。
塩っペの番…。
あれ、誰も乗って来んやん?
先頭を走る空車は僕のはずなのに、その途端誰も手を挙げてくれなくなる。信号待ちで先頭を取るとなぜかお客さんは後続のJPNタクシーに乗っていく。
僕…影薄いんかな?
やっと乗りそうな人が!→アプリ配車待ち
この人こそ乗ってくれる?→タバコ吸ってるだけ
やった!やっと手が挙がった!→会話の流れで何かを指差しただけ
もうね、お客さん探してると期待して歩道を見ちゃうから全部がお客さんに見えるんです。だからハザードランプを押す準備だけは万端なんですけどね。
気が付くと前も後ろも「賃走」の表示、僕の車だけ煌々と主張する行灯。行き交うすべてのタクシーが後部座席に誰かを乗せているのに僕だけが一人。なんだか取り残された気分になります。
気分はもうクリボッチだった若かりし日の自分。博多駅のイルミネーションが恋人たちを照らす中、手を繋ぐ相手もなくただ一人歩くあの頃の塩っぺ。
嗚呼、センチメンタル。
そしてようやく乗ってくれたと思ったら見事に670円(ワンメーター)、ここまでがテンプレだと思ってます。
道路わきのものをお客さんと見間違える
2の状況とセットで訪れるのがこれです。
歩道に置いてあるお店の看板、信号機か何かの設備を格納した大きめの箱、ちょうどいい高さに取り付けられたミラー、工事現場の人形。
空車で走っているときに見かけると「お客さんだ!」と歓喜してウインカーに指をかけ、近づくにつれて「なんか…違くね?」となり、しっかり視認すると「看板かよ!」となるわけです。
特に暗くなってからはやりがち。待ちに待ったお客さんと意気込んだときに来るからショックは2倍です。
短距離はつづく
朝であれ、昼であれ、夜であれ。乗務日報にやたらとワンメーターが並ぶことがあります。
今までで最高記録は5連続670円ということがありました。
春吉~中洲
中洲~福岡市役所
親不孝~天神
今泉~警固
警固~薬院
5連続でも3,350円の売上だから、きれいにつながればその分の売上は上がるわけでありがたい限りです。ただこうも思うわけです。
歩いたらいいやん…。
いや、わかりますよ。暑かったり寒かったり、雨が降っていたり単純に歩きたくなかったり急いでいたり。事情はひとそれぞれあって、こちらはお金をもらってるわけですし、ワンメで降りちゃいけないなんて決まりもありません。だから文句なんて言いませんけれど。
信号の運が良ければ1分で着いちゃう距離に670円を払えるんだ…吉野家で牛丼食べてもお釣りが来ます。
しかも某アプリを使っての配車だと、配車手数料で100円余計にかかるわけですよ。だからワンメーターでも770円です。吉野家で牛丼並盛にサラダセットをつけてもお釣りが来ます。
金銭感覚なんて人それぞれなんだし、スタバのお客さんみたいに「時間を買ったと思え。時は金なりだ!」と話しているお客さんもいたので口出しはしませんが、根っからの貧乏性塩っペにはたどり着けそうもない境地です。汗
実はそんなにおいしいお店なんて行かない
これは…あるあるではないかもしれませんが。僕だけなのかもしれませんが。
テレビでありますよね。「タクシー運転手さん 一番うまい店連れてって!」って番組。まず来ないでしょうけれど、僕のタクシーに取材に来られたらマジで困るんです。
だってコンビニかスーパーの惣菜か、チェーン店ばっかりなんですもん。
自分がいる場所から近くて、値段が手ごろで、駐車場があって、ゆっくりできるお店。
探してもあんまり見つからなくって、気が付けばファミレスや回転ずし店、大型商業施設のフードコートなんかに落ち着くことがほとんど。知る人ぞ知る名店なんかあんまり知らないんです。
プライベートで行くお店なら紹介できますが、仕事中に毎回こんなおしゃれなお店に行ってるなんて思われるのもなんか困っちゃいますし…。
ランチ1,200円のところなんか、毎乗務行ってたらせっかく稼いだ給料が全部食費になっちゃいます笑
あと昼ご飯の定番と言えばラーメンですが、乗務中は怖くて食べられなくって。その…オイニー的な意味で。
自分じゃ気が付かなくても、お客さんは車内の匂いには敏感な人も多いです。
焼肉屋から出てきたお客さんを降ろした後に乗って来たお客さんは乗って行先を告げるより先に「運転手さん、焼肉屋行った?」と聞いてこられましたし。
香水の匂いが残っていると「いい匂いするけど中洲の姉ちゃん乗せた?」と聞かれたこともあります。
そんなこともあって車内の匂いには特に気を付けているのですが、今僕の車に置いているホワイトムスクの芳香剤はかなり好評をいただいています。
ほのかに香るタイプなので時間が経ってもきつくなりすぎることもなく安心です。
先日ご乗車のイマドキ女子のお客さんは彼氏さんと通話中に「今タクシー乗ったけど、めっちゃいい匂いするタクシー来たけん超テンアゲ」とおっしゃっていました。
また通院帰りのおじさまも「なんの芳香剤置いてる?優しい匂いで好きだわ、どこで売ってるの?」とお尋ねいただきました。
老若男女どの世代にも気に入られる万人受け芳香剤です。
今日のまとめ
今回は塩っペ的タクドラあるあるを5つ書いてきましたが、思ったより空車中の内容が多くなってしまいました。
実車中だとルートを考えたりお客さんと話したりと別のことに頭を使ってるから、あるあるなんて考えていないんでしょうか?
実車中あるあるなんかも今度書けたらなと思います。今日は以上です!
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