ワンメーターのほうが嬉しいときだってあるんです

タクドラの小ネタ

塩っぺです!

ワンメーター。

タクシードライバーであれば避けては通れないものですよね。現在の福岡であれば670円がワンメーターとなり、アプリ配車であればそこに300円の迎車料金が加算されて970円になります。

売上のみを考えるのであれば、極力避けたいという方が多いのではないでしょうか。

だけど時には「ああ、ワンメでよかった…」と胸を撫で下ろすことだってあるんです。

今回はそんな、ワンメーターでよかったという場面について書いていこうと思います!

※大前提として「ワンメーターはクソだ!」みたいなことを言いたい訳では決してないので悪しからず。

トイレに行こうとして…

人間誰しも一度は経験があるでしょう、お腹の緊急事態。僕はお腹が滅法弱くて、ちょっと寒かったりするだけで急転直下のピンチを迎えることもしばしば。

緊急事態の時に限らずともトイレを我慢してるときなんて誰だってあるわけです。

このお客さんが降りたらコンビニ行こ〜っと。そう思ってる時に限って、降車地で別の人が待っていたりするんですよ。しかも後続にタクシーは見えないから、乗せないのもなんだか…。

仕方なく我慢して乗せて、目的地が1km先だったときの安心感たるや!

もうすぐ帰ろうとしてて…

隔日勤務の塩っぺにも一応定時というものはありまして、だいたい2時前後。

夜中に都心部にいるのはあまり好まないので、会社の周辺だったり郊外のエリアをウロウロしています。

時刻は午前1時過ぎ。そろそろ一旦止まって精算の準備でもしよっかな〜とどこかしらで休憩を取るわけですよ。コンビニの駐車場とかで。

コンコンコン…

誰かが窓をノックする音。「すいませ〜ん、乗れます?」って。

いやぁ、いいんですけどね、全く問題ないんですけどもね。さすがに滅多にないけど天神とか中洲とかだと帰るの遅くなっちまうなぁって思うわけですよ。

そんな時に「すみませ~ん、近いんですけども~」って前置きが入ると「むしろ今はラッキー!」って思ったりします。

フィーバー時の都心部ループ

夕暮れ時は帰宅ラッシュ。16時を過ぎるころから少しずつ手挙げ・アプリが増えて、17時台に本格化。そんな時はあまり郊外に出たくはなかったりします。

いや、長距離なのはありがたいんですけれどね。

例えば天神岩田屋からご婦人が乗って来たとして、早良区の重留までなんて言ってもらえたら一瞬だけ心が踊ります。だけどここから先六本松が混んで、茶山だったり七隈だったり、野芥だったりが渋滞するよなぁと思うと少し憂鬱になります。

そして重留まで行ってしまうと、中心部にいるよりはお客を乗せられる可能性は低くなります。競合する空車も減るので案外どうにでもなったりもしますが。

とはいえ乗せられる確証などないわけですから、できるだけ都心部で回数を稼いでから郊外に出たいなあと思うことはあります。笑

降ろした瞬間、乗って来た時

これに関しては「ワンメのほうが嬉しい」というより「ワンメでも嬉しい!」って言うほうが正しいでしょうか。

どこかしらから実車でやってきて降車地に着いたら誰かが待っていた、ということはタクドラなら誰しも経験することだと思います。

運賃が2,000円だと思っていたら、そこから1メーターじゃなくて初乗り1回分がプラスになって2,670円になった!お客降ろしたらまた次のお客探すんだぁなんて思ってたら、探す前に向こうから来てくれた!みたいな。

前にいた130mで降りていく人みたいなのでもない限りは、嬉しいもんです。

めっちゃ感謝してくれる人

こちらも引き続き、ワンメでも嬉しいってケースです。

「ごめんねぇ、どうしても脚が悪くてねぇ…助かったよありがとう」

こんなことを言ってくれるお爺ちゃん、お婆ちゃんだったり。

「近いのにすみません、道がどうにもわからなくなっちゃって」

と困っている方だったり。

「子どもが寝ちゃって…💦」

というママさんだったり。誰かの大変なときに役に立てて、お礼を言ってもらえるというのはやっぱり嬉しいもの。

ワンメーターだってお客さんなんですから、正しい使い方をしていただけるのであればお気軽にどうぞ!

何らかのトラブルに発展しそうな人

さて、ここからは「ワンメーターのほうが」というよりも「ワンメーターでいいから…」と思うケースが続きます。この書き方で多くの方には想像が着くことと思いますが…。

手挙げにしろアプリにしろ、お客さんの第一印象だけで「明らかにやばい」って感じさせてくる人。しかもそれが露骨なジャラジャラアクセサリーつけてるとか、タトゥーがっつりとかそういうのじゃなくって、雰囲気というか表情というか、そういう内面が形となって表れているタイプ。

目つきだったり待っているときの立ち方だったり、あと乗り込んでくるときのちょっとした仕草でもわかるときがあります。「あぁ、なんかヤバいの引いた気がする…」って。

乗ってきた瞬間なぜだかキレてる人とか、なんかわからんけど手挙げと同時にすごく睨まれるとか。細心の注意を払って対応しないとどこに地雷が埋まってるか分かったもんじゃない人っているんですね。

何かしら理由があって精神的に不安定な方はもちろん除きます。

ここでいう「明らかにやばい」は異常なまでのクレーマー気質だったりするタイプの人です。

例え方が若干違うかもしれませんが、以前ネットで炎上した東京都の「ママチャリ逆走おばさん」を覚えているでしょうか。あの動画で拡散された主婦の目つきはそれに通じるものがありました。

あともう一つだけ例を挙げるとするならば、全国的にドライブレコーダーが爆発的に売れるきっかけを作ったあおり運転の宮崎容疑者とその横にいたガラケー構えた女性

どちらも敢えて文章にリンクを貼る形で引用していますので、画像が気になる方はそちらへどうぞ。

この両者の表情って僕の中ではすごく共通していて、こちら側(ここでいう撮影者)に対し異常なまでの敵意をむき出しにしている表情です。この仕事を始めてから実感しましたが、ここまでの大事にはならないまでも、不用意に他人を攻撃しようとする人ってごく少数ですが存在するんですよね。

そしてそういう人たちってなんとなくですが、こういう表情をしていることが多い気がします。

あとセンシティブな内容にはなりますが、認知症が疑われる高齢者というパターンもあります。千代でお爺ちゃんを乗せたら保険証を盗まれたって言い始めるもんだから交番に行ったら、ご家族から探されてたなんてこともありました。

この手のお客さんを乗せていると他のお客よりもトラブルに発展する可能性が高い人たち。認知症の高齢者に関しては、本人の意思とかそういう問題じゃないからこちらとしても精一杯できる限りの対応はしますが、クレーマー気質のアタッカーに対しては一様に「はよ降りんかい」と心の中で唱えています。

行先を聞いて、意外と近くだとなぜだかホッとしてしまいます。

まじでゲロ吐く5秒前の酔客

これから年末にかけて、地元の集まりやらなんやらで飲みの席が増えるシーズンです。そうすると飲み屋街でタクシー需要が高まり、自ずと流しでそちらに向かうことが多いんですが。

そういう時に必ず1組は道端にいるんです。やべぇ、こいつ吐くぞって感じの青い顔した酔っ払い。

以前この投稿で書いたような正当事由(着衣に嘔吐の跡がある等)が成立すれば乗車拒否も可能ですが、そうでなければ基本的に手が挙がれば乗せるのがルール。

乗せた瞬間、八百万の神々に祈りを捧げるんです。どうか無事に降ろせますように!!って。

そして行先を聞いて1㎞以内だったときの安堵たるや!

酔っ払い さっさと降ろそう 吐かれる前に!

以上、ワンメーターの距離を言われた時の心情まとめでした!

今週塩っペはインフルエンザでダウンしておりました。なんで12月、今から盛り上がるタイミングじゃないかと思ったんですが、同期くん曰くめちゃ暇だったから休んでも問題なかったようですね笑

12月の第2週目、一般企業ではボーナスが支給されるタイミングですね。少しは需要が増えるでしょうか。お客が増えるのは嬉しいですが、それは同時に厄介なお客も出てくるということ。

忙しなくなる年末、トラブルなく平和に新年を迎えましょうね~(/・ω・)/

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