こんにちは、塩っペです!
タクシーの運転手をしていると様々な人と出会い、様々な場面に出くわします。色んな意味で。車内は人間観察にいい場所です。
運転手しかいない空間では、外で大きな声では言えないようなことも話せてしまうようです。会社の裏事情や井戸端会議のようなもの、そして男女の睦言まで。
外では言えない男女の話、そう、浮気と不倫です。
昼間のホテル街

福岡市で最も騒がしく治安のよろしくない、某TV局の「警察24時」常連の繁華街、中洲。
中洲交番を訪れる酔っ払いの意味不明な言動と珍妙な行動は人間の間抜けな姿を余すところなく体現している。会社では仏頂面で部下に叱咤しているであろうおじさまがすっかり出来上がり、へべれけになって警察官に食って掛かる。
酔っぱらって楽しくてしかたないおじさまと、感情をご母堂のお腹に忘れてきたかのような鉄仮面と化した警察官。
この両者の温度差がたまらない。
めくるめくオトナ世界といえば聞こえはいいが、要するに中洲は風俗街なんです。
そんな風俗街の近くには当然お盛んなホテルもありまして、そこに配車依頼が来たりもするわけです。
その日、そのホテル街のちょっと外れたところにアプリから依頼が来ました。一方通行の狭い道。
待つことしばし。出てきたのは俗に言う「チャラ男」的な男性と、昼間に見ても眩しいばかりの夜の蝶らしき女性。スタイルもよく、タイトスカートが映えます。
チャラ男が先に乗り込み、左側に蝶。
「はい、〇△駅。」
残念ながら敬語はご存じない方のようでした。1日に1組はいらっしゃる、敬語未履修客。たぶん店員さんなどにも同じような態度なのでしょう。
そして「昔は悪かった」「高校時代遊びすぎて出禁になった」などの武勇伝語り。オリエンタルラジオのお二人ですら次第にその頻度を減らしているのですから、いい加減になさったら…と思ったのはここだけの話です。
「どうもありがとうございました~!」
チャラ男とは対照的にとても礼儀正しく、丁寧な言葉遣いで降りていかれました。女性降車後、車内に微妙な沈黙。チャラ男、無言。なんかしゃべれよ、じゃなきゃ今すぐ降りろ。
「どちらまで行かれますか(なんでお前は降りないんだ。)」
「ん~、そうだねぇ~。まだ時間あるし。××まで行って。」
ほぼ来た道を戻る塩っぺタクシー with チャラ男。
目的地に到着し、メーターを支払いに。
「支払いぱぱっと済ませたいからさ、履歴消しとかないとだし。早くして!」
アプリ決済だったため僕が金額を入力したのを確認すると、いそいそと降りていくチャラ男。
忘れ物確認をしつつほくそ笑む運転手が一人。
秘密組織の情報工作員でもない限り、タクシーの乗車履歴なんて消す必要はありません。それでも忘れないうちに消さないといけない理由。
世の女性の皆様。男とは、こういう生き物です。
あとがき
昼間からたいそうお楽しみのご様子だったチャラ男は家ではどんな顔をしているのでしょうか。これを書きながらネット検索して、意外と浮気公認の夫婦もいるということを知って驚いています。僕が知らなすぎるだけなのか、平和ボケなのか。
とはいえ履歴を消すということは少なからずやましい気持ちがあるということでしょう。
新人の頃だったので3年近く前の出来事ですが、あの時のチャラ男は今どうなっていることやら。
今日は以上です!(`・ω・´)ゞ


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