営業センスなんてない。1組1組を大事にするだけだ。

乗務日誌

怒涛の閑散期、皆様いかがお過ごしでしょうか。

閑散期になればなるほど更新頻度が上がる塩っペです。御多分に漏れることなく塩っペも、デビュー4年目にして過去最低の売上を記録しました。

隔日勤務にして乗務1回の売上が37,140円(税込)、乗せたのが22回くらいでした。少ねぇ…。いつもならあと10組は…いや、少し盛った。いつも30前後だからちょっと少ないくらいだ。

でもこんな閑散期でも上げてる人はしっかり上げてるんですよね。どういうわけだか。不思議。空車地獄の中を颯爽と駆けていく実車はどこでそのお客さんを見つけたの。

穴場的なのを知っているのか、アプリの了解率がバツグンに高いのか、自社無線なのか、偶然なのかわからないけど、自分が空車の時に見つけると荒みそうになります。僕だって血眼になって探してるのに…。

まるっと1時間空車が続いている状態で実車が近くにいたらよりいっそう荒みます。

どれくらい荒むかというと、脳内でその実車の運転手に『ジョジョの奇妙な冒険』に出てくる割とごつめの技をキメるくらいには荒みます。

「グレートだぜ。こんな空車地獄のど真ん中でお客乗せるなんてよぉ。こっちは1時間空いてんのによぉ。ちったぁ分けてくれたっていいんじゃあないか?」

♪かっこいいBGM♪

ドラララララララララララララッドラァ!!

あのスピードで言える小野友樹さんすごいな…。

頭の中はジョジョですが、運転自体はいたって静かです。暇だからって割り込んだりしないし、アクセルペダルをブラジルに届くくらい踏み抜いたりしません。そんなの車にも周囲にも悪い。

焦った末の単独事故ならまだしも、周囲まで巻き込んで誰かを傷つけるような事故を起こすなんて最悪です。閑散期なんてどうせ上がらないんですから、無事故無違反で帰るよりも大事なことなんてありません。周りのタクシーが殺気立っているからこそ、いつもよりもそれが難しいと思っています。

2月は退職するドライバーもタクシーの事故も多いそうです。歩合給だからこその末路ですね。

以前書いたこの投稿でも触れたように、数字だけを誇張した詐欺に近い求人に夢を見て、その数字を信じ込んで入ったら思ってたんと違う。全然稼げん。きついだけ。

そうして儚くも夢と共に散っていくんでしょう。

月収60万なんて、そんなに簡単なわけないじゃない。

ムスカ大佐だって言っていました。

ことを急ぐと元も子もなくしますよ、と。

そこそこに上げて、サクッと帰る。

その分ひと組ひと組の乗客に丁寧に接する。そして普段の自分の仕事のしかたを振り返る期間にすればいいじゃないですか。

昨日のこと。団地の住民が集まるスナックから配車がかかったんです。目的地はその団地内。ワンメーターもワンメーター。3目盛りで到着する距離です。ただし着車したのとは逆方向。道が広いから、一旦歩道に乗り上げれば向きを変えられる場所でした。

「方向転換します、揺れますのでお気を付けください。」

大した揺れにはならないものの、急に転回が始まるのは怖い人もいるでしょうから毎回声かけをするんです。

今回も然り。そしたら。

「そんな声かけまでしてくれたのお兄ちゃんが初めてや!気持ちいいねぇ、1日の終わりがお兄ちゃんの車でよかったわ!」

実車時間はものの2分ほどでしたが、ずっとこの調子で到着まで褒めちぎってくれました。

僕はいつも通りの仕事をしたまでですが、それを褒めてもらえるならやってよかったと思えるわけです。

タクシーの仕事って、良くも悪くも答え合わせが曖昧なままになる仕事だと思うんです。

良かれと思ってやったことが逆効果だった、だけど別のお客さんには好評だった。前のお客さんには不評だったからやらなかったら、実はやってほしかったようで…等々。

お客さんの数だけ正解があるから、「より多くの人に好評だったものは採用、微妙だったものは場合を見て判断する」というトライ&エラーが大事だと思います。

閑散期でもバリバリ上げてくる営業センスなんてないけれど、閑散期ほどお客さんに喜んでもらえている気がします。流れ作業のように次から次へとお客さんが乗ってくるよりも、ちょっと暇だけどじっくりお客さんと接することができる閑散期の方が楽しめているのかも?

次の繁忙期には、前回の繁忙期でできなかったところまで細やかな気配りを。(良客に限る)

嫌味客のねちっこい嫌味も笑い飛ばせる図太いメンタルを。

お腹周りだけじゃなくひと周り大きくなれる閑散期にできたらいいなと思います。

至る所でタクシーの絡む事故を目にする今日この頃ですが、僕の周りのドライバーさんには欠片ほどのトラブルもなく平穏に乗り切れるよう祈っています。

明日もゆるっと走りましょ!今日は以上です( ̄▽ ̄)

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