無邪気なお子に癒された塩っペ

乗務日誌

こんにちは、塩っペです。

4月の閑散期となりお客さんも減り、乗ってくるのはスーツを来たおじさんばかりな日々。そんな中、土曜日の乗務でほんわかするお客さんを久しぶりに乗せました。

はあああ…!この一瞬のためにタクシー運転してんだな、僕!

これでまたしばらく頑張れそうだよ!

「初めてタクシー乗る!」とはしゃぐ子たち

九州大学伊都キャンパス周辺は、普段営業では来ないものの趣味の関係で一時期よく来ていた場所。この日はたまたまアプリ配車の行先がキャンパス近くのお宅でした。

なので趣味の場所に立ち寄り、記念に写真を撮り、福岡エリアに戻ろうとしていた時のこと。

GOアプリが鳴りました。

迎車地は波多江駅の近く、降車が西区女原北。地元民じゃなければ初見ではなかなか読めない地名。「みょうばるきた」と読みます。

九大学研都市駅から歩いてそう遠くない場所で、西都小学校がある住宅地です。糸島ブームをきっかけに住民が増えたエリアだと聞いています。

ちなみに南側を走るバイパスを境に地名が「女原北」から「女原」になります。DiDiアプリの行先で「福岡市西区女原」と詳細な番地無しで配車依頼が来ると、降車地のピンは山の中に刺さります。

以前荒江のスナックから来た配車依頼が件の入力しかされていなかったため、山の中腹に刺さったピンを頼りに、どこぞのご婦人を深夜の山奥に捨て置きそうになりました。危ない危ない。

 

そんな女原北行きの配車。お母さんに連れられた中学生の女の子と小学生の男の子がご乗車です。

乗るや否や「タクシー初めて乗った!」とかわいくはしゃいでいます。「うそやん、前にも乗ったことあるって!」とお母さん。

「なんで今日はタクシーなん?」

「お酒飲んだけんよ」

「え!お酒飲んだと??」

「そうよ。いつもは代行で帰りよったけど、今日は電車で来たけんね~」

「大根で帰る…?」

「代行!運転代行!」

この親子の親戚はサンドウィッチマンだったんじゃないでしょうか。ボケとツッコミがものすごくいいテンポです。

「お母さんお酒飲んだらゴニョゴニョ…」

「あんたね、我が家のなんだかんだをこんなところでカミングアウトせんとよ!」

「え~いいじゃ~ん!」

「それ以上言ったらここから歩いて帰らせるけんね!?あんたの嫌いなデカい蜘蛛でるとよ!!」

「やだこわいこわいごめんなさい」

威力すごいな、デカい蜘蛛。たしかに気持ち悪いから僕もできればお目にかかりたくはないけども。アシダカ軍曹。

そんな和やかな雰囲気のまま、ご自宅前まで到着。

「バスよりタクシーがいい~、家の前まであっという間に着いたね~」と無邪気なありがたいご感想をもらいつつ、決済処理をするため車内灯を点けました。GO Pay決済を実行し最後の声かけをしようとしたら…。

「ざっそうくんだ!」声をあげたのはなんとお母さんでした。

「え~どこどこ!」

「ほんとだかわいい!ざっそうくんだ!」

お母さんに呼応するようにはしゃぐ子が二人。そこからすみっコぐらしの話をちょっとだけして、この記事でも紹介した僕のお仕事グッズもお披露目しました。

日報に金額を書いて発車しようと左を確認すると、みんなでお見送りをしてくれていました。ざっそうくんと一緒に手を振ってリスタート。

超楽しかった。

また乗ってほしい。

15分ほどの乗務でしたが、とても癒されました。そのおかげか、土曜日ラック的な何かだったのか、この日の売上は今月に入って一番でした。

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