タクシー運転手の本音!~タクシー求人のワナ~

タクドラの小ネタ

こんにちは!塩っペです!

今回からしばらくは「タクシー運転手の本音」というシリーズものをお送りしていこうと思います。おそらく誰もが感じるであろうことだったり、僕だけなものだったりするとは思いますがそこはご愛嬌と言うことで!

初回ですがいろんなところから怒られそうなことについて書きたいんです。

タクシー求人広告のワナ的コピー

別に転職意欲があるわけでもないんですが、転職サイトってよく見るんです。

担当車を好きに扱わせてくれたり、何かと自由が効く会社だから辞める気はありませんよ。だけどお世辞にもいいとは言えない景気の渦の中、会社なんて何があるかわかりませんからね。

ということで未だにタクシーの求人も流れてくれば確認するんですが、広告主に言いたい。主に求人サイトでコピー考えてる人に。

月12日で月収60万!!

もしくは

年間休日233日!?

って書いてある求人のサムネイルをたくさん見かけるわけですよ。

いや、その書き方どうよ。月収60万はわかりませんよ、東京とかなら行けちゃうのかもしれない。福岡でやるよりも断然稼ぎやすいってのはよく聞く話だし、ロングの加減もこっちとはけた違いなところがありそうだから。

もしかしたら総支給60万円とかいう人も珍しくないのかもしれません。東京圏なら。

あと僕が今の会社しか知らないだけで、福岡にもあるのかもしれない。知らんけど。

だけど「月12」って書き方は大丈夫なんでしょうか?月12ならまだわかりますよ。それなら僕もよく言うから。だけど12日って、タクシーの勤務形態をよくわかってない人からすると誤解しません?

この12っていう数字、おそらく隔日勤務での乗務回数だと思うんですが、「日」って書かれるとタクドラ以外の働き方をしてきた人の中には「へぇ~、てことは9時〜17時が12日しかないのか~」って特段の疑いもなく飛びついちゃう人だっているんじゃないでしょうか。

24日間分の仕事を12回でやってるってだけなのに。

実際は朝7時~翌3時の20時間拘束だったりするのに。

これで乗務員不足が解消に向かっているらしく、福岡でも僕がタクドラになった時と比べてだいぶ増えてきているから失敗とまでは言わないんでしょうけど。

だけどこの書き方はどうよ。

年間休日233日だってそう。きっと明け休みを休日に読み替えてカウントしてるだけ。

365-233=132日。つまり月11乗務を12ヵ月分ってことでしょう?

でも明け休みって勤務後の時間であって公休とは別物。どちらかとアフターファイブ。世のサラリーマンが家路に就いたり、飲み屋街に繰り出したり、資格の勉強する時間と同義です。起きる時間によっては休みの日と同じ使い方もできるけど、それは個人の過ごし方次第ですよ。

飲み屋に繰り出した仕事終わりのおじさんに「アフターファイブを過ごしてるってことは今お休みですよね」って聞いたら「は?何言ってんの」みたいな顔されるでしょ?

求人広告に「年間休日270日!」って書いてある横にものすごく小さな文字で(※退勤後の時間を休日数に含みます)って書かれてたらリク〇ビとマ〇ナビから大目玉を喰らうでしょ?

僕みたいに朝早く出て残業ほぼナシで帰る人間でも、午前中はほぼ睡眠時間として過ぎ去ります。昼前に出勤して朝方に帰る人だったらほぼ1日寝て過ごすんじゃないでしょうか。

ちなみに僕の会社の純粋な公休の数って79日です。

これが年間休日数です。ちなみに厚生労働省が令和5年に行った調査では、企業の平均年間休日総数は110.7日だったそうです。それから比べるとどれだけ少ないことか。

先ほどアフターファイブについて尋ねたおじさんを再度とっ捕まえて「年間休日79日で働いてください」って言ったら、今の勤め先によってはそれだけでブラック企業のレッテルが貼られます。

そのおじさんが人事部採用担当だったとして「御社の年間休日数を79日にしてリク〇ビに掲載しますね✰」って言ったらグーパンなんかじゃ済みそうにもありません。

明け休みと公休のコンボがあるから休みが多いように感じますが、実はそうでもないんです。

数字は嘘をつきませんが、噓つきは数字を使います。伝えなきゃいけないところをそぎ落として誰もが驚く数字だけを見せるのはいかがなものかと。

だけど振り返ると…

塩っペにしては珍しく批判的なことを書いてきましたが、ここで事務職時代の自分を振り返ったんです。

前職では、とある不動産会社で経理部の出先機関みたいな部署で働いていました。親会社の経理部と経営管理部から雑用を押し付けられるドブさらい専門部署みたいなところで。

経理と言うことは請求書と入出金管理、経営管理部と言えば予算と実績。つまり会社からどんな請求書が出て、ちゃんと着金があって、期末までにどんな着地見込みになるかまで面倒を見ないといけないわけです。

しかも毎回締め切りがバカみたいにタイト。子会社の中でもカースト底辺みたいな僕の会社は屈指のタイトスケジュールを強いられていました。

毎月10日の夕方に届けばマシ。その日の19時にやっと来るような数字だらけの資料をベースに売上・原価・販管費の全項目を洗いざらい見てコメントを書いて、翌日の夕方までに出せという提出期限を強いてくる親会社。

昼休憩返上、深夜残業当たり前。夜中3時に提出して帰宅するも、夜が明ければ経理部の女帝から詰問の電話とチャットとメールがひっきりなしに届いて、現場の業務と並行でそっちの相手もしなければならない。

しかも「みなし残業」というなのサビ残のせいで僕の給料は1円たりとも変わらない。誰や、この悪魔の制度作ったやつ。全国のみなし残業被害者に呪われてしまえ。

残業代が含まれているはずの基本給はそこらの会社で新卒がもらうそれよりも低かったです。

それでいて「いろんな経験をした方が早く成長できるよ。何事も経験だよ。」という大義名分の上で絶対に関係ない仕事までも押し付けられる。

当然未経験の分野でまともな対応ができるわけもない塩っペ。実務経験豊富なテナントを相手にほぼ丸腰。戦車を相手に爪楊枝持って立ち向かうようなもんです。おかげで精神は疲弊し、本社ビルの屋上から飛んだらなんて物騒なことを考えたこともありました。

そんな日々を3年弱過ごしていました。

あの頃の自分が、例の数字マジック求人広告を見た後で種明かしをされたとしたら…。

拘束時間は隔日勤務で20時間と長い。

だけど絶対に明け休みがある。

誰からも電話はかかってこない。

持ち帰りの仕事なんてあるわけない。

経理よりも自由が効きそうだなぁ…。

騙されても良いから明け休み欲しいなぁ…。

そうなっちゃうんでしょうね。我々タクドラからすれば「おいそんな書き方すんなよ!実態と全然違うだろ!」って言いたいところですが、今の仕事に不満や悩みがある求職者からしたら案外あっさり妥協してしまうのかもしれません。

特にタクシーに未経験で飛び込む人って、過去の僕みたいに勤め先・職種・職場環境なんかに何かしらの不満や悩みがあって転職しようとする人が大半でしょうし。

そしたら重視するのって、今よりも条件のいい会社じゃなくて今よりもマシな生活ができる仕事になるんでしょうから。

僕の1回目の転職で人材系の会社の会社を受けようとして、自分の転職アドバイザーに聞いてみたことがあったんです。人材系ってぶっちゃけどうなんですか~?って。

そしたら「正直言うと、図太さとかって言葉じゃ表現できないレベルのメンタルがないとやっていけないです。転職する人のことを商品って目で見て企業に売り込まないといけないので。」って言われました。

そりゃそうです。求職者はお金払わずにサービスを使う。採用した企業が、その求職者の年収相当額の何%かを利用料とかの名目で求人サイト支払う。だから人材企業のお客さんは、求職者じゃなくて採用する企業。

だから求人サイトは求職者という商品がないと企業に売ろうにも売れない。だから飛びついてもらわないと困る。そしたら多少過激なことを書いてでも母数を稼がないといけない。

現場の知識があまりない未経験者を飛びつかせるには、正確な実態よりも妙に夢のある過激さの方がウケる。

それは分かる。分かるんよ。最近のSNSだってそうだもん。

だけど年間休日233日!!とか書き方をされたら、ただでさえ高くはないタクドラの社会的な印象がまた変な方向に行かんかなぁ…。

もしかしたらこのブログがGOなりDiDiなり、あとはタクシー求人サイトに見つかって消されるかも。もし塩っペの活動が止まったら闇に葬られたとお思いください。こんな弱小ブログをわざわざ潰しに来るかとも思いますが…。笑

今日は以上です(`・ω・´)ゞ

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