GOアプリ

竹野内豊さんがタクシーを探してあたふたする広告がなんか頭に残る「GO」はGO株式会社が運営する配車アプリ。2020年9月にリリースされ、広告曰く全国で3,000万件ダウンロードされているそうです。
それに対するタクシーの搭載台数は公開されていないものの、いくつかある配車アプリの中でも最多なんではないでしょうか。乗務員タブレットには「ランキング」という項目があって、前回乗務までの件数で産出された自分の順位みたいなものが表示できます。
2026年1月17日時点での僕の順位は599位でした。約5,000人のうちで。
以前はそんなに競合いなかったんですけどね、いつの間にか5,000人もいるんですって。全部が全部同じタイミングで走っているわけではないでしょうけど、さすがに多すぎやろ。どおりで最近稼げんはずだわ。
以下、そんなGOアプリの良し悪しです。
◎ 受付を迷う要素が少ない
通常時はただのカーナビのような画面ですが、配車依頼がかかると画面が暗転し、中央に青いボタンとカウントダウンが表示されます。あとシャラララン♪って音が鳴ります。

超シンプル。YESかNOか。
取るなら青ボタンをタップすればいいし、取りたくないなら放置すればいい。迷う要素が少ないってのはいいことです。画面にごちゃごちゃ表示されていたらどうしても見ちゃいますからね。
止まっているときならともかく、走行中に鳴ることもあるわけで。というかほとんどが走行中です。市街地走行中なんかだと1秒で目の前の状況が変わることだってあります。よそ見はそれだけ命取りな行為です。
GOの運営がその辺を考えて設計したかと言われればたぶん違うとは思いますが、判断材料を取るか取らないの二択にしているのはGOODです。
◎ 乗客情報が多い
配車依頼を受け付けると「配車情報」タブが表示できるようになります。かなり簡単に作りましたが、イメージとしてはこんな感じ。

名前はフルネームで表示され、性別と年代が表示されます。この情報、嬉しいんです。特に性別と年代。人がわんさかいる場合でも合致してそうな人が来たらドアを開けたらいいですからね。乗せ間違いの防止になります。
ちなみにDiDiは名字しか表示されないのでちょっと不便です。せめて性別と年代くらいは教えてほしい。
その下に迎車地点の住所と、乗客が入力していれば目印情報が出ます。基本はマンションのエントランスだったり、赤い車の前でといった停めてほしいところのリクエストです。
月に2回くらいの頻度で「そこに書く必要ある…?」と思ってしまう妙なメッセージが来たりもします。
詳しくは以前投稿したこちらの記事をご覧ください。
◎ ナビとしての操作感
GOからの配車を受けていない時でもカーナビとして使える乗務員端末ですが、操作感が結構よくて個人的には気に入っています。得られる情報が結構多いんです。
例えば一方通行。細かく矢印が表示されているので、この目的地にたどり着くにはどこから入らないといけないかが分かりやすい。通り慣れた道ならまだしも、行き慣れていないエリアなどでは助かります。(時間限定のものも一日中表示しているのでたまに騙されますが…)
また交差点名やコンビニ、ガソリンスタンドなどの表示も充実しています。お客さんに言われることの中で結構多いのが「この先のセブンから左に曲がって」だとか「飯倉2丁目の交差点から右!」だとか。
お客さんの言う「この先」がどれくらい先なのか、あまり気にしていなかったけどあの交差点ってそんな名前だったのか、ひと目で確認ができます。
そしてもう一つ、僕が新人のころに使ってありがたかったのがこちら。

ナビのルート候補を3つ出してくれることです。(画像では1つしかありませんが)
例えば博多駅から西新まで行くとして、ルートによってどれくらい距離・時間に差が生まれるのかを曖昧な感覚ではなくAIが出してくれます。お客さんに提案するときでも「Aルートだとこれだけかかります、Bだと〇分くらい変わるけど少し距離が伸びます」とあくまでナビが言っている前提での提案ができます。
そこそこ実車距離がある配車だと、都市高速を使うか否かの基準にもなります。都市高速を使うとどれくらい時間が変わるかを提案できますからね。
ここで大事だと思うのが、お客さんがどう受け取るか。
「おそらく○○分ほどかかると思います」よりも「ナビのルート通りだと○○分となっています」と言うことで一定の根拠を示すことができます。人にもよると思いますが、僕が乗客の立場ならそう言ってもらった方が安心できます。
あと「それってソースあるんすか?」というひろゆきみたいなやつが来てもタブレット見せれば終わります。笑
× 降車地入力が必須ではない
GOは降車地入力を必須としていないので、「とりあえず呼ぶ」ができてしまうんです。急ぎの時なんかは良いのかもしれませんが、運転手側からするとどっちを向けて止まっていたほうがスムーズなのかがわからないので少し迷います。
もし現着してお客さんが路上で待っていなければ、時間帯やエリア、今までのパターンなどを考慮して方向を変えていたりするわけです。この時間、この辺なら行先は駅だろうな。転回して待っておこうってな感じで。
でもあくまでそれも予想だから、全然違う方向だったりするわけです。しかも何とも言えない住宅街のど真ん中だったりするわけです。そこからしどろもどろの道案内が始まって…。
降車地入れたほうがラクじゃない…?
× アプリ利用料の+100円を回収する手間
配車アプリでの決済方法は大きく分けて2通り。これは別の投稿で紹介しているDiDiも同様です。
アプリ独自のペイメントであるGO Payを使用するか、車内で現金や交通系ICカード、クレジットカードで決済をするかです。
キャッシュレス決済であればGO PayであろうがPaypayであろうが、交通系、クレカなどなどどれでもいいんですが、現金の時が少し厄介で。
というのも、GOアプリの場合は車内決済を選択すると「アプリ利用料」という名目で100円追加されるんです。
なのでこの時の計算は以下の通り。
メーター運賃+300円(迎車料金)+100円(アプリ利用料)
単純計算でメーター運賃+400円がその時のお会計になるわけです。ただし、メーターに表示されるのはメーター運賃+300円(迎車料金)の部分だけ。つまり100円分は入っていないんです。後部座席にある決済タブレットにはちゃ~んと100円プラスされた料金が出るんですけどね。やっぱりメーターの方に目が行くんです。
だからちょうど出したつもりだけど100円足りない…てことが1回の乗務で2回はあります。
「兄ちゃんありがと!お釣り少ないけど取っといて!」と意気揚々と降りようとしたのに実は数十円足りてないなんてこともしばしば。それを言うのが気まずいことこの上ない。
ちなみにこの100円、運転手の財布にはもちろん入りませんよ。GOの運営が僕らに集めさせるだけ。厄介な仕事ばっかり押し付けてくるのが運営です。
ま、僕らのチップまでピンハネするような会社だから仕方ないね。
× 迎車地までの距離すらわからない
アプリが鳴った時に表示されるのはカウントダウンとボタンだけだということは前述の通りです。
情報量が少なく判断に迷う要素が少ないのはいいことですが、その分「取らなきゃよかった」と思う配車もあります。大きく分けると反対方向からの配車とやたら遠いところからの配車です。
よし、鳴ったぜ行ったろ…えぇ~??今から福重~??(現在地:荒江)
迎車地どこだ~…?うわ、逆方向かよ(尚転回、右折等禁止集中エリア)
こういうことになるわけです。考えて取らないと悲惨な状態に陥りがちです。都心部や渋滞ど真ん中では受付停止にしておくほうが賢明でしょうね。
× 乗客評価やブロックができない
他の配車アプリならできるのに、GOだけが頑なにさせてくれないのが乗客評価とブロックです。
トラブルに遭った、無賃乗車されかけた、スナックが毎回泥酔したおっさんを押し付けようとしてくるなどなどで関わりたくない乗客だっているわけです。それは飲食店だろうが不動産屋だろうがタクシーだろうが同じ。所謂カスハラ客です。僕にも思い当たるカスハラ客や無責任スナックが…。
そういったユーザーをブロックできればもっと安心して使えるんですが、それができないもんだから困ってしまいます。あぁ、この辺ってアレが出たエリアだよなぁ…と思うと配車を受けるか一瞬迷いますし。
やはり何かしらのイレギュラーやトラブルがあった場合って覚えるんですよ。住所だったり名前だったり、時間帯とか。配車情報を見てそれと一つでも一致するところがあると身構えます。
あとがき
まだまだ書きたいことはたくさんありますが、一旦はこの辺で。好評であればまた気が向いたときに続きを書こうと思います。
2回に渡って配車アプリについて書きました。それぞれの特徴が伝えられていれば幸いです。
GOに限らず配車アプリというものについてはタクドラ界隈内でも賛成派・反対派のようなポジションが薄っすらとあるようで、乗客とタクシーを繋ぐ便利ツールと位置付ける人もいれば手数料を中抜きする悪の組織として扱う人もいるようです。社内でも意見は分かれます。
個人的には配車アプリそのものはいいと思いますけどね。
かといってアプリに頼りっきりになるのは違います。もちろん流し営業もしています。
正しい使い方をしない乗客が一定数いる一方で、アプリがあってよかったとの声もたくさん聞いてきました。
大通りまでかなり歩かないといけない場所に住んでいる足の悪いお年寄り、耳が不自由で電話配車がではタクシーを呼べない一人暮らしの女性、近隣に電話配車を受けているタクシー会社がない場所の人々。
そういう人々にとって大変なことだったタクシーを呼ぶという行為が、日常レベルになったんですから。アプリ自体の存在意義は大きいと思っています。せめてそれを扱う運営がもっとマトモなとこであればいいのになぁ、そんな風に思う今日この頃です。
今日は以上です(`・ω・´)ゞ


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