有名人を乗せたしおっぺ

乗務日誌

こんにちは、久しぶりのブログ更新となりました。

ドライバーの皆様、年末年始はいかがでしたか?もう一度12月に戻ってバリバリ稼ぎたいと思っている今日このごろ、絶賛閑散期ですね。

12月は何かと長距離を引けたのでメーターの日計を見るのが楽しみでした。お客さん降ろしたらさっきまでしょぼかった数字が急激に大きくなるんですから。

1日に七隈〜筑紫野、次の日が空港〜水巻町(フォロワーさんにご乗車いただきました)、それ以降も天神〜糸島の往復があったり、あと夜中の八幡駅にも行きました。

GOの配車情報を見て北九州市の文字を見た瞬間、何かの間違いかと思いましたからね…汗

それにしても北九州都市高速道路、相変わらずわかりにくかったです。危うく八幡を通り過ぎて枝光に行っちゃうところでした。汗

そんなこんなで2024年を無事に締めくくりまして、2025年を迎えて、今日が3度目の乗務です。さすが年明け、暇です。南区向野で前のお客さんを降ろしてそのまま西区まで誰にも捕まらずに来られるとは。

今イオンマリナタウンでブログを書いています。

家にいる時、妻と出かけている時なんかは「あ、この次のブログはこれを書いてみよう」といったアイディアがよく浮かぶんですがいざPCを立ち上げるときれいさっぱり忘れてしまうんです。この現象に名前をつけたい。

アメリカ合衆国がハリケーンに名前を付ける感覚でいい名前をつけたい。

記憶がころりん現象とか可愛くないですか。

あと3つほど名前の候補が浮かんでいた気がするんですが、後ろの席を陣取ったファミリーが「お肉たっぷりペッパーライス」を持ってきたせいで全部飛んでいきました。

いい匂いにも程があります。ずるい。いい匂いずるい。

そんないい匂いのするもんを背後で食べられたらまたお腹空いちゃう。さっきマクドナルドの期間限定エヴァンゲリオンバーガーを食べたばっかりなのに、ペッパーライスくらいなら問題ないという謎の自身が満ちてきます。

普通のハンバーガーよりも少し大きめだからお昼ご飯としては十分なはずなのに。エヴァンゲリオンバーガー。

朝マックでしかお目にかかれないみんな大好きハッシュポテトが挟まってるから想像以上にハイカロリーメイトなはずなのに。エヴァンゲリオンバーガー。

あぁ、何気なく振り向くと小学生くらいの男の子がぱくぱく食べてました。熱くないのかい?それ一人で食べるのかい?塩っペにくれたりしないかい?一口でいいから。ね、一口でいいから。

だけど乗務中にそんなの食べたら昼からのお客さんは皆一様に顔をしかめて、とりあえず窓開けるでしょうね。今日それされたら寒いぞ〜。なにせ気温3℃とかですから。さっき雪降ってましたから。

まぁ、僕が食べたエヴァーガー(もはや打つのが面倒になってきた)にもガーリックソースが入っていたようですが。

もしお客さんになんか言われたら「マックのエヴァーガーうまいよ!🍔」っておすすめしとこ〜っと。

車内のオイニーの話で思い出しましたが、新年1発目の乗務で塩っペのタクシーに有名人が3人ご乗車になりました。

アプリで呼んでいただいたんですが芸名じゃなく本名が出ていたので到着するまで気が付かず。ドアを開けてお顔を拝見。「どっかで見たことあるんだよなぁ…」と思ってたらその背後から、もっと頻繁に見たことがある方が登場。

ヤバイヨヤバイヨ!!

行き先は福岡空港。昼時に嬉しい距離です。だけどそんなことどうだっていい。

よく行くうどん屋のテレビに映ってて、充電式原付きで日本各地を旅してるあの人が!

文法よりハートで会話するソウルフルイングリッシュで世界各地の人を若干困惑させながら旅してきたあの人が!

テレビじゃなくてルームミラーに写っている!

しかもその隣にも、なんなら僕の隣の助手席に座っているのもみーんなタレントさんだ!

正月早々なんてこったい!初詣で引いたおみくじの効果か?数年ぶりに引いた大吉はこういうことだったのか?

願ってもないし存在すら疑っていた運の強さに驚きつつ、タクシーは博多駅前を通過しました。

福岡市内で事故の多い交差点といえばで必ず上位にランクインするという、博多駅前交差点。ご多分に漏れず、塩っペの前にいた車が停止線を大幅に超えたところで停止してあわや事故寸前といった状況でした。コンビニを見つけると飛び込まずにはいられないで定評のある、Pから始まるあの車です。

その状況を見つつ「これでもし僕が事故に遭ったら、おの御三方も巻き込まれるってことだよな…」と当たり前っちゃ当たり前のことを考えました。

もしそれで怪我でもさせようものなら充電式原チャリの旅は…。

あとの御二方の今後の活動は…。

最悪事故死という結末を迎えた暁には間接的にも死因は塩っペということに…?

あかん、あかんわ。

いらんこと考えんと、安全と乗り心地だけに集中だ!いや、それは常日頃からしてるけど。今日はより一層徹底するんだ!

 

…集中!

…集中!

…全集中!タクドラの呼吸壱の型!深呼吸!

スゥぅぅ…。

めっちゃお線香のいい香りする〜。

そう、この御三方の迎車地はとある葬儀場だったんです。参列して服に染み込んだんでしょうね。めちゃくちゃ車内に充満してました。仏壇屋の中にいるようでした。

そんなこんなで無事目的地の福岡空港に到着しました。

今回は年始早々に有名人を乗せた日の振り返り日記でした。今までに有名人といえば、ソフトバンクホークスの選手を2度乗せたことくらいでしたが、まさかまさかの人物でまだびっくりしています。

読者のタクドラ先輩方、皆様は有名人が乗っているとわかった時は話しかけますか?

基本的に話しかけられない限りは必要最低限の会話しかしないスタンスで仕事してるので、相手が誰であれ粛々と車を走らせております。

僕、星野源さんと新垣結衣さんのファンなんです。いつか夫婦揃って乗ってくれやしないかなんて思ってます。

だけどきっと、目的地とルートを聞いて手短に挨拶をしたらすぐにいつもの乗務モードに戻ります。

星野源さんの著書『いのちの車窓から2』でこんなことが語られていて。

街で声をかけられることが恐怖となり、誰にも見つからない様に猫背で顔を隠して逃げ回り、ベランダに出ることさえも怖くなり、晴れた日でもカーテンを閉める様になった。

星野源『いのちの車窓から2』p.67

そうだよなぁ、有名人だって知らない人から声かけられるのがストレスな人もいるもんなぁ。

移動の時間って、仕事から物理的に距離がある状態だから休憩時間としてちょっと気を緩める人もいると思うんです。そんなところで「あのぅ…星野源さんですよね?」って声かけられたら嫌でも仕事モードになっちゃうんじゃないかと。

休憩じゃなくなっちゃう。

そんなのやだ、しっかりくつろいでもらいたい。

どれだけタクシー続けてもその2人を乗せるなんてこと無いだろうし、あったとしたらその後の人生における全ての運を使い果たしたものとして色々覚悟を決めます。

だけどその他の有名人を乗せたりすることはまだまだあると思います。そんな時には今回のことを思い出して、淡々と粛々と運転したいです。

久しぶりにたくさん書きましたが、今日は以上です!

本年もどうぞよろしくお願いいたしま〜す!

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