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こんにちは、塩っペです!
次郎丸周辺に出没するようになって早いもので2年が経ちました。
この辺は生まれた時からずっと住んでいる地域ではないため、まだ「当たり前」や「この辺はそういうもの」といった固定概念のようなものがないエリアです。
引っ越してからというもの時々お散歩に出かけたり自転車や車で通ったり、散策したりしていたんですが、そうしていくうちに違和感を覚えるようになった交差点がありました。
それがこちら。

一見するとなんともない風景です。ここは次郎丸団地のバス停付近。夕方の住宅街と言ったところでしょうか。さすがにこれじゃ伝わらないと思うのでもう少し近づきます。

奥にあるピザ屋さんが美味しそうとかそういうことではなくて、違和感はその手前。

この構造が独特過ぎるんです。歩道 in 歩道なんて初めて見ました。そんなに歩行者が多くない場所なのにどうしてこんなに歩道が広いのか、というのも疑問ではあるんですが、何よりも不自然なのがこの1段上がった歩道しかもガードレール付き。

ちなみにその先はというと、細い道が続いています。しかもこの先はちゃんと歩道が1つになるんです。
このよくわからん構造はなんぞ…?と言うのもそうですが、こういういびつな造りが昔の道路の名残かもしれないということは、このブログを開設したばかりの頃に筑肥新道を調べた時に学びました。
ということで今回はこの交差点から、次郎丸の歴史を紐解いてみようと思います!
交差点の違和感の先には明治時代が…

先ほどのバス通りを左に曲がり、進むこと数百メートル。
今のところなんの変哲もない住宅街(田んぼ多め)です。この道は県道558号線から外環状道路(橋本方面)への抜け道となっていて、道幅の割に交通量は多めです。写真の場所はまだマシですが、この先に行くと狭くなるのでよく離合で難儀します。

さらに歩くこと数分。先ほどまではアパートだったり最近建てられた民家だったりが並んでいた風景が一変し、白壁の古風な民家が増える場所が。

明らかに最近のものではない蔵と、大型の鳥を模した外壁。

反対側から見るとこうなります。奥に見えるアパートと、白壁の家のコントラスト。ギャップが激しいですよね。

白壁の家の多くは立派な蔵があるものばかり。ここから少し離れた場所にも数件、同様の蔵がある家を発見しました。
二重にある歩道…。
やたらと多い白壁の家…。
この辺、めっちゃ柴田さんちがあるんです。
しかもそのほとんどがでかい家なんです。
そして写真には撮れませんでしたが、実はもう一つ違和感を覚えることがあって。
もしかしてこの細道、昔は栄えていたのではないか…?そう思って前回のブログで紹介した「昔の航空写真地図」アプリを開きました。
早速遡ったのは戦後間もない1947年の次郎丸の航空写真。
なんとそこには

元々原通りに通じる県道558号線なんてあるわけもなく、当時の交通を担っていたのはこの旧街道なのでした。
先ほどの奇妙な造りをした脇道はきっと、558号線を新設した時に無理やりつなげたからできたものなんだと思います。
次郎丸の白壁地区と柴田さん
この周辺をGoogle Mapで見てみると「次郎丸の白壁通り」というアイコンが登場し、そこのリンクをたどると福岡市のページにたどり着きます。
福岡と佐賀を結ぶ主要道路であった旧三瀬街道沿いの次郎丸の通りには、漆喰の白壁造りの町が今尚、大切に守られて残っています。以前はこの幅員のない通りを路線バスが往来していました。
江戸時代中期から明治時代にかけて醤油や酢の醸造元、酒屋、染物屋、質屋、紺屋などが軒を連ねて賑わっていましたが、残念ながら今はどの店も廃業しています。
現在では往時を偲ばせる主屋や蔵、門、塀などが福岡市登録文化財に指定されています。また、市民を始め、校区の小学校も毎年見学に訪れるなど、地域の貴重な近代の宿場や農村の景観を伝える建築群として、福岡市の都市景観賞を受賞しています。
いやいや、このくそ狭い道に路線バスは無理があるやろ…。
そしてその南西側には「旧柴田家住宅主屋」というピンも立ちます。このエリアにやたらと柴田さんがいる理由はこれだったようですね。
いつも通る道に明治時代の面影。タイムスリップをしたような気分になりなんだか感慨深い気分になります。
あまり気にしてみることはないけど実は何かの名残、という道が福岡にはたくさんあって、誰に話すわけでもなくただ一人でそれを楽しむ。それが福岡で生きる醍醐味なのかもしれません。
福岡市内随所に点在する昔の名残と言えば。
僕の愛読書『福岡路上遺産』シリーズの紹介も併せてさせてください。
著者はTiktokなどで活躍中の山田全自動さんことY氏さん。山田全自動の○○あるあるという動画、見たことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなY氏さんが書いたこの『福岡路上遺産』シリーズには、普段何気なく通っている道や建物が持つ様々な歴史的背景が森だくさん。
今回の次郎丸エリアについては自分で調べましたが、都心部の不思議な道路形状などたくさんの気づきをもたらしてくれる本です。
この本を読んでいたから言ってもらえた「運転士さん、詳しいねぇ」も幾度か。それほど濃い内容です。ぜひ一度読んでみてください!
今日は以上です!
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