【あるある?】クソ客に言われた衝撃的な言葉!

乗務日誌

こんにちは、塩っペです。久しぶりにタクシーブログ更新しようと思い開いたら、いつの間にか前回の更新から3ヶ月も空いていました。

そりゃあ気温も35℃を超えるわけです。

さて今回は、乗務一年で塩っペに投げかけられた「クソ客に言われた衝撃的な言葉」をお送りしようと思います。

「お金ないんですけど乗せて…」

今のところこれがバツグンにクソ客でした。

中央区大名から乗ってきた2人組。服装と場所から察するにおそらく結婚式の帰り。先に降りた女性がもう一人の女性に「はい、タクシー代」と1,000円札を渡そうとしました。

「いやいや、いいから!アタシ出すから!いいって」

出発してからそんなに走っていないので、申し出を断る気持ちはわかります。ただどちらも譲らぬ攻防の末、先降りの女性が見事ポケットに紙幣をねじ込み試合終了。次の行き先は東浜です。

「あのぅ、あたしお金これしか持ってないんですけど。その先はその…運転手さんのサービスってことで」

聞き間違いかと思いたかった。

なんとかその現実を否定したかった。

だけど何度聞き返しても所持金は1,400円らしい。

ちなみにそのうちの1,000円は無論、お友達にねじ込まれたものです。

実質所持金400円。物価高の今日、牛丼屋ですらあやうい支払い能力です。

「行けますよね、あたしいつも乗る運転手さんなら1,000円超えませんし。」

大名から東浜。時刻は23時。深夜割増がかかった時間でその金額を出せる運転手がいるなら見てみたい。

塩「無茶言わんでください。いつも中洲から乗られてるんじゃありませんか?大名から東浜まで1,000円以下なんてありません。メーターが1,400円行く手前で停めますから。」

女さん「確かにいつもは中洲からだけど…歩いて帰れって言うの⁉こんな時間に女性ひとりで?!」

ええ、そうですとも。こちとらボランティアじゃないんです。迷子の小学生が泣いていたとかそんな事情があれば考えますが、見たところ僕よりも年上。しかも自分のことを自分で「女性」という女性、偏見かもしれないけど今までろくなのがいなかった。

この人のおかげで「自らを女性という女性にはろくなのがいない説」がまた濃厚なものとなった。

いや、仮に「女」って言おうがですけども。

結局経由地の兼ね合いもあり、呉服町あたりで1,390円に到達。当然停車します。

「これ以上払えないんですよね、ここまでで停めときますんで。」

その後やれ「か弱い女の子が」だの「あなたは冷たい」だのグダグダ言ってましたが、伝家の宝刀「これ以上言うなら警察呼ぶよ」で不貞腐れながら降車されました。

きっと常習犯。おそらく他の運転手の財布にべったりお世話になりながらのうのうと生きているんでしょう。何かしらの仕返しでもできたらもう少し心は晴れるのかもしれませんが、どこの誰ともわからん以上泣き寝入り。ああ、無情。

なんこの運転手、融通効かんわぁ…

タクシーの運転手をしていると「乗車定員」というのを考える機会が増えます。

アプリ配車でのこと。その日は日曜日、事前にわかった行き先はチームラボがあるBOSS E☆ZO FUKUOKA。この書き方で「イーゾ福岡」と読みます。

チームラボと出ていて住宅街。予想に違わず子連れのお客様でした。

予想以上にワラワラと待っていたのでいや〜な予感がしたんです。どう見ても大人3人と子供が2人、しかも片方は小学校高学年ほどの背丈。

一度乗り込まれると厄介なパターンを想定して、こういうときは一度助手席窓からお話するようにしています。確認したところやはり全員で乗る気でした。

「大人2、子供3なら乗れるんですが、その逆、つまり大人3、子供2は定員超過なのでご乗車できません。」

「いや、うちの車5人乗りだけどこれで乗ってるから!」

ふと脇を見るとホンダのFITがありました。

うん、そりゃあいけるでしょうよ。だってそのFITには僕乗らないんだもん。

「このタクシーも5人乗りだから乗れるっしょ?」

あれ、運転手ってこういうときだけ空気に変身できましたっけ?

あと一人乗せたいからって僕が風船にでもなれるんならいくらでもするんですが?

「運転手含めての5人乗りです。そちらのFITで満員ならこちらでは私がいる分超えますよね?」

小声で「あぁそっか…」と引いていったかと思ったんですが。窓開けたまんま待っていたら遠くから「まじで融通効かんわぁ…」と。

はぁ???

法律に対して融通もくそもあるんか???お???

丁寧に説明してるだけいいと思え???

その時点で到着から5分を超えていましたんで、無責キャンセルという手もあったんですがぐっと我慢しました。エラいぞ、自分。

結局乗れるだけ乗って、もう1台配車してました。終始不機嫌なアプリ主と呆れながら運転する塩っペ。いつも重視する車内での快適性なんてかなぐり捨てて運転したのは言うまでもありません。

降り際に「は〜ぁ、タクシー代2台分かかったね〜」と聞こえるように言ってました。なんというか、こんな親に育てられる子供って将来どんなふうになるんだろうか…。先が思いやられます。

他のタクシー来たんでそっちに…

アプリ配車を取っているとかなりの確率で出くわす「呼んだくせに待たない客」ってのがいるんです。

DiDiなりGOなり取るじゃないですか。迎車地に行くわけですよ。アプリによって細かい仕様は異なりますが、基本的には迎車地に到着したら「現着」というボタンを押して乗客にお知らせするわけです。

大体のお客さんはこの時点で迎車地に立って待ってくれているか、すぐに建物なりから出てきてくれます。そういうときって乗務員タブレットでは人のアイコンで乗客の位置が表示されるようになっているんです。建物の中っぽい位置に表示され、それが細かく動く。だからこちらに向かってきている様子がわかります。

ただたまに、迎車地から微妙に離れた変なところに人のアイコンが表示される時があって。しかもなんだかどんどんと離れていっている。結構な速度で。

この時点で察するんですよ。あぁ、他のタクシーに乗りやがったなぁって。呼んだなら最後まで待てやって思うんですがね。待たないんですよ。神経疑いますよね。

そして念の為確認の電話をしたら「他のタクシーが来たから

料理屋さんで料理注文したくせに食べずに出ていくようなもんですよ。

個人的な感想なので確証は有りませんが、笹丘のイオンがある油山観光道路沿線はかなり頻繁に食らっている気がします。

イオンの向かいのパチンコ屋に呼ばれたかと思って現着を押したらアイコンは既に友泉中学校の辺りにいたり。

イオンのタクシー乗り場に呼ばれたかと思ったら現着前にもう旅立って田島大橋を渡ってたり。

お客さんから「油山観光道路はどんだけ待ってもタクシーが来ない」という愚痴を聞いたから、昼間は重点的に流してる日もあるんです。そんな中でこの仕打ちですよ。流石にやる気なくします。

まあそもそも空車が少ない分すぐに別のお客さんがいたり、別のタクシーに乗ったのを悟ったと同時に目の前にタクシー待ってるお客さんがいたりして結果オーライな時もありますが。

それでもこちらは無駄な時間を過ごすことも少なくないわけです。そのアプリに呼ばれてなければ乗れたお客さんがいたわけです。予約車で走ってお断りしたお客さんだっていたわけです。少なくとも2人が迷惑を被っている。

余談ですが現着ボタンを押して5分経過しても乗客が現れなかった場合はドライバーの責に帰さないキャンセル(通称無責キャンセル)が可能になります。その場合乗客側にはキャンセル料として500円が請求されます。

現地に向かったのはドライバーなのにそのキャンセル料が1円たりともこちらに入らないのが非常に腹立たしいことこの上ないのですが、不届きな利用者にせめてもの仕返しを。そんな思いで無責キャンセルをすることもしばしばです。

ガチで急いで?

これはもうベタ過ぎて書くかどうか迷うレベルの話なんですが、原点にして頂点なセリフ「急いで」

タクドラデビューしてしばらく、やっと慣れるか慣れないかのときに初めて言われたんですよ。急ぎなんで!ってしかも高圧的な感じで。

…急いでって言う人は大体高圧的か。あと基本的に迎車時刻通り出てこない。

1年半やってて一握りどころかひとつまみもいなかったもんな、「急いでいただけると大変助かります」みたいな人。

こんな丁寧な方なら急ぎますよ。9割は「自分悪くないから」的な態度です。運転手も悪くないんだけど。

で、件のお客。乗ってくるやいなや「まじで急いで。バタバタ行って」って言われたもんだから内心「あ〜。だる。まじでだるい。」とか思いつつ運転してたわけですよ。

信号赤だったから停車するじゃないですか。そしたら「ねぇ急いどるってわからん?」ってまた言い出しまして。

ねぇ赤信号ってわからん?

赤信号でも突っ込めるのはパトカーの類なわけよ。こちとらタクシーだから防犯灯なら付いてるけど、あれ点滅したからって赤信号無視できんからね。

てかそれこそ何事かってパトカー来るからね。余計に時間かかるよ。

お客から急いでって言われたときの常套手段だと思いますが、極力空いてる車線を選んだり空いてる道を走ったりすると思うんです。あと安全を確保した上で車線変更の回数を増やしたり、ブレーキとアクセルを少しだけ雑にしたり。

言ってしまえば急いでる風の演出。

予約がいっぱいの居酒屋さんでも「確認しますので少々お待ちください」って言って電話保留にするじゃないですか。

ディーラーで車買う時、見積もり金額で納得しなかったら営業マンが「勉強させていただきます」って言って負けた雰囲気出すじゃないですか。

お客が求めているものが提供できない場合、少しでも近づけようとする姿勢を見せることで状況の悪化は防ぐことができると思います。今回の乗客の件では急ぐということなので、「急いで運転したらこんな乗り心地になるよなぁ…」を再現しました。

心のなかでは「この距離ならうまく走れても30秒くらいしか変わらんわwww」って思ってましたけども。

それで目的地に到着したんですが、なんと入っていった先は床屋さん。

おしゃれで予約が必須そうな美容室じゃないんです。💈←こういうのがひたすらクルクルしている紛うことなき床屋。最後の仕上げに至るまでゴツめのバリカンしか使わなさそうな床屋。ツーブロックを注文したら頭頂部だけちょい長めのスポーツ刈りにされそうな床屋。

え?ワイこのためにあんな急かされたん?

こんな予約のよの字もなさそうな床屋行くために?

膝から崩れ落ちそうになりました。

ちなみに都心部に戻るためUターンして再度その床屋の前を通り過ぎたら、例のお客はお外の椅子で待たされていました。やれやれです。

日々グッとこらえておりますよ

カスハラ(カスタマーハラスメント)という言葉ができて久しく、いつの間にか車内に「STOP!カスハラ」ステッカーまで貼られるようになりました。

一定の効果は発揮するのかもしれませんが、カスハラする人はそもそも気にしませんからね。なくなりはしないと思うんですよ。

貼ってからも無茶な注文や嫌味はありますからね。

そんなときはグッと我慢しつつ、他のお客さんに褒めてもらったことを思い出すようにしています。クソ客は引きますが、その何倍ものお客さんからお褒めいただいたことがあるはずなので。

運転が丁寧。

言葉遣いが丁寧。

車椅子の組み立てが素早い(?)

褒めていただけるということはそこが自分の持ち味。改善できるところは改善して、明らかに理不尽な言いがかりはノイジー・マイノリティとして毅然とした対応を取る。先輩タクドラの皆さんであればもっと上手に立ち回ることと思いますが、まだまだ若輩者の塩っペにはこれが精一杯です。

久しぶりに更新したかと思えばこんなネガティブ寄りの記事になりましたが、これからも元気に楽しくやっていく所存ですのでどうぞよろしくお願いします。

今回は以上です。本日もご安全に!

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